「読書、好きだったはずなのに。」
本を読みたい気持ちはあるのに、ページを開いて数分で頭がぼんやりしてくる。目が滑って内容が入ってこない。読むのがしんどくて、結局スマホに戻ってしまう——。
「読書=良いこと」とわかっているからこそ、疲れて読めない自分にモヤモヤする。「集中力がないのかな」「根気がないのかも」——そう思って自分を責めてしまう人も少なくありません。
でも安心してください。読書が疲れるのは、あなたのせいじゃないんです。
この記事では、読書で疲れてしまう原因と、“しんどくならない読み方”のヒントをお届けします。
なぜ読書は「疲れる」のか?
まずは、読書が疲れる理由を整理してみましょう。原因は大きく3つあります。
- 情報過多の脳が「読む」ことを拒んでいる
現代人の脳は、朝から晩まで SNS・ニュース・動画…情報のシャワーを浴びています。脳はすでにパンパンで、本という“まとまった文章”を処理する余裕がなくなっていることも。 - 「ちゃんと読まなきゃ」がプレッシャーになっている
「どうせ読むなら内容をしっかり吸収したい」「知識にしなきゃもったいない」。そんな “読書=努力” の意識が、無意識のうちに心の負荷になっている場合も。 - 体がすでに疲れている
目の疲れ・肩こり・寝不足…。体の疲労が溜まっていれば読書も当然つらくなります。だから「疲れてる日は読めなくて当たり前」なんです。
疲れない読書に変える5つの工夫
- 読書時間を10分だけに決める
「1章だけ」「タイマー10分だけ」など小さな目標で OK。 - スマホを物理的に遠ざける
本を読むときは、スマホを別の部屋に置くだけで集中力が段違い。 - 読みやすいフォントと照明にする
文字が小さい・照明が暗い本は避け、目に優しい環境を整えましょう。 - “完読”にこだわらない
飛ばし読みでも途中でやめてもいい。「今日はここまで」で自分を褒める。 - 漫画・エッセイ・絵本を「読書」と認める
気楽に読めるものを選ぶことが、疲れない読書の第一歩です。
「読書が疲れる」ときに手に取りたい3冊
読書したい気持ちはあるのに、なぜか集中できない——。 そんな“読書がしんどい日”に、そっと寄り添ってくれる本を3冊選びました。 短くてやさしい、でも心に残る、そんな一冊が見つかるかもしれません。

月とコーヒー
著者: 吉田篤弘 (著)
静かな日常に寄り添う短編集。1話数ページで読めるので、疲れていても気負わず読めます。
優しい言葉と空気感のある描写が、読むだけで“心のノイズ”をふわりと消してくれます。
何も劇的なことが起きない。でも、それがちょうどよくて。
疲れている日ほど、この本のやわらかさが身に染みます。

こころの読書教室
著者: 河合 隼雄 (著)
心理学者・河合隼雄が語る「物語の力」。昔話や文学作品を通じて、無理なく心を整えるヒントが散りばめられています。
読書が疲れるとき、自分の中にある“読む気力のなさ”さえ受け止めてくれるような、包容力のある一冊。
誰かに寄りかかりたくなる夜、そっと開きたくなる本です。

10分で読める短編小説 - 1
著者: 鍋島 五尺 (著)
1話10分以内で読める短編を集めたシリーズ。ミステリー、恋愛、ヒューマン…日替わりで気分に合うものを選べます。
途中で読むのをやめても、何の問題もない。
“完読”に縛られず、自分のペースで読める構成が、心と体にちょうどいい一冊です。
シリーズ化もしているのでぜひ!
「読む」ことを、もっと自由にしていい
SNS やニュースがあふれる現代で、読書を“義務”のように捉えてしまう人は少なくありません。
でも、本来、読書はもっと自由で、心地よい時間のはず。集中できなくてもいい。何度読み返してもいい。うとうとしながらでもいい。
大切なのは、「読んだ」という事実よりも、読んだときに自分がどう感じたかです。
読書が疲れるときは、無理にがんばらなくていい。読むことで癒されるような本をそっと手に取ってみてください。
もしあなたが「それでも何か読みたい」と思ったとき、疲れてても読める“やさしい読書”特集|心がほどける3冊 もぜひのぞいてみてくださいね。
✅ 本記事のまとめ
- 読書が疲れるのは、情報過多・体の疲労・意識の高さが主な原因
- 読書は“がんばるもの”ではなく、“自由で心地よい時間”
- 小さく始めて OK、自分なりの読書スタイルを大切に
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